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女子日本代表国際強化試合2018 三井不動産カップ【東京大会】アジアチャンピオン3連覇の実力を発揮し、96-66でチャイニーズ・タイペイに快勝

 本年9月22日よりスペインで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018」へ向けた「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームの強化試合となる「女子日本代表国際強化試合2018 三井不動産カップ」東京大会が、6月8日(金)に開催。アジアチャンピオン3連覇の実力を発揮し、チャイニーズ・タイペイを相手に96-66で快勝しました。

 チャイニーズ・タイペイが来日直後、すでに練習試合を行っており、そのときはクロスゲームの末に辛勝。その結果を踏まえ、トム・ホーバスヘッドコーチは「気持ちで負けないこと」をテーマとし、この試合に臨みました。堅いディフェンスから速攻を出してペースを握った日本は、前半を終え57-21と36点差をつけます。「誰が出てもやることは変わらず、誰が出ても同じような力が発揮できるようなチームにしたい」と髙田真希キャプテンが抱くチーム像どおり、ベンチメンバーも遜色ない活躍でリードを奪う日本。「後半は少しリズムが悪くなりましたが、それでもみんなが良い働きをしてくれました」とホーバスヘッドコーチは評価しています。

 先発メンバー(長岡萌映子選手、水島沙紀選手、髙田真希選手、町田瑠唯選手、宮澤夕貴選手)のうち、14分32秒の宮澤選手が最長出場時間であり、主力を温存した中でも圧倒できたこの試合。日本代表デビュー戦となった本橋菜子選手、赤穂ひまわり選手、オコエ桃仁花選手ら初選出組にとっては、たっぷり出場時間を与えられ、多くの成果を得られる試合となりました。

 ホーバスヘッドコーチはルーキー3人に対し、「オコエはおもしろい存在であり、前半はすごく良いプレイを見せてくれましたし、ポテンシャルが高い選手です。ひまわりも良いところがいっぱいありますが、まだアグレッシブさが足りません。もっといろんなプレイができ、2番ポジションでもリバウンドが獲れる選手なので期待をしています。本橋も良かったです。オフェンスでの判断が良く、ディフェンスでも良いプレッシャーをかけており、良い試合をしてくれました」と臆することなく実力を発揮したことで、さらに期待値が高まっています。

 出番が回ってきた早々に3Pシュートを決めたオコエ選手。「3Pシュートを取り組みはじめたばかりですが、良いところは出せたかと思います。しかし、インサイドでは慌ててしまったので、もう少し余裕を持ってプレイできるようにしたいです」と通用する点と課題点がハッキリしました。今年の女子日本代表は新たな取り組みをしており、その一つが3Pシュートです。この試合では2Pシュートの32本よりも多い、38本の3Pシュートを打っています。昨年のFIBAアジアカップでは平均19.3本(成功本数6.3本/32.8%)であり、格段に3Pシュート試投数が増えています。ホーバスヘッドコーチは、昨年同様「20本程度の試投数が本当はちょうど良いですが、新しいシステムに対し、3Pシュートをスタッフ陣は打たせたいと思っていますし、選手自身も打って感覚をつかみたいと思っていたはずです。今は、どんどん打ってよい時期なのでこのまま試していきます」と、トライ&エラーを繰り返しながら本番へ向けてステップアップしている最中です。

 5/6本と高確率で3Pシュートを決め、チームハイとなる19点を挙げた馬瓜エブリン選手が今大会のMVPを受賞しました。
「ファンの皆さんの後押しがあったおかげでシュートを決められて良かったです。このチームも、アジア競技大会チームも女子日本代表が一丸になって、世界に向けて戦っていきます。これからも応援よろしくお願いします」

 まだまだトライアウト段階であり、8月5日(日)にアオーレ長岡 、8月7日(火)は高崎アリーナにFIBA女子ワールドカップに出場するカナダを迎えて行われる三井不動産カップの次戦へ向け、競争が続きます。今回、残念ながら体調不良により欠場となった渡嘉敷来夢選手も、次こそは戻ってきてくれることでしょう。ホーバスヘッドコーチは、「FIBA女子ワールドカップでは大きなチームばかりであり、カナダのような大きい相手に対し、どんなプレイができるかを試したいです」と話すように、世界レベルを相手にインサイド陣がどこまで通用するかが試される試合となります。チケット等詳細が決まり次第、当サイト等にてお知らせ致します。引き続き、世界と戦うAKATSUKI FIVE女子日本代表へのご声援をよろしくお願い致します。

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